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ニューズ&コメンタリー

福島第一原発、高濃度放射能汚染水が太平洋に、止水できず

奥山 俊宏(おくやま・としひろ)

 東京電力福島第一原子力発電所は、建屋を破壊され、外界に放射性物質を放出する異常な事態に陥っている。4月2日、通常運転時の原子炉水の万倍単位の高濃度の放射能を帯びた汚水が太平洋に流れ込む経路の一つが見つかった。午後、コンクリート詰めにして水流を止めようとしたが、夜、それが功を奏さなかったことが確認された。4月2日、東京電力は原発の危機にどう対処したのか。東京都千代田区内幸町の東京電力本店から報告する。

  ▽筆者:奥山俊宏

  ▽関連記事: 連日連載・東京電力本店からの報告

 

 ■弧を描いて流れ出る汚水

 2日午後2時45分、原子力設備管理部の都築(つづき)進課長らの記者会見が始まる。

 「福島第一原子力発電所2号機取水口付近からの放射性物質を含む液体の海への流出について」と題す

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奥山 俊宏(おくやま・としひろ)

 朝日新聞編集委員。
 1966年、岡山県生まれ。1989年、東京大学工学部卒、朝日新聞入社。水戸支局、福島支局、東京社会部、大阪社会部などを経て特別報道部。『法と経済のジャーナル Asahi Judiciary』の編集も担当。
 著書に『内部告発の力 公益通報者保護法は何を守るのか』(現代人文社、2004年4月)、『ルポ 東京電力 原発危機1カ月』(朝日新書、2011年6月)、『秘密解除 ロッキード事件  田中角栄はなぜアメリカに嫌われたのか』(岩波書店、2016年7月)。共著に『偽装請負』(朝日新書、2007年5月)、『ルポ 内部告発 なぜ組織は間違うのか』(同、2008年9月)、『検証 東電テレビ会議』(朝日新聞出版、2012年12月)など。
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