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ニューズ&コメンタリー

オリンパス:ウッドフォード社長解任を発表した10月14日の記者会見の一問一答

 マイケル・ウッドフォード社長の解任を発表するために10月14日に開かれたオリンパスの記者会見では、菊川剛・会長兼社長が中央に座り、その右に森嶌治人副社長、左に森久志副社長がいて、記者の質問に答えた。31分間にわたって会見は続いた。そのやりとりは次の通り。

拡大ウッドフォード社長の解職を発表するオリンパスの菊川会長(当時、中央)、森副社長(同、左端)=2011年10月14日午前10時37分、東京都内で

 司会:定刻になりましたので、ただいまよりオリンパス株式会社の記者会見をさせていただきます。本日はご多忙のおりお集まりいただきまして誠にありがとうございます。司会進行につきましては私、広報・IR室の南部のほうで務めさせていただきます。それではまず最初に本日の記者会見で皆さんにお伝えしたい内容につきまして菊川のほうからご説明申し上げます。

 菊川会長:皆さま、おはようございます。平素、たいへん皆さまがたにはごやっかいになっています。改めまして厚くお礼申し上げます。また、本日は突然、急ではございましたが、お忙しいなか、お集まりいただきましてありがとうございます。それでは失礼をさせていただきまして、着席をさせていただきます。
 ウッドフォード氏はグローバル化のネクストステージ、グローバル2010年経営基本計画のもと、グローバル競争力のある企業体質への変化を進めるべき人材として、本年4月に社長執行役員に就任しましたが、誠に残念ではありますが、本日、取締役会におきまして、同氏に対する代表取締役社長執行役員の解職を決議いたしました。
 解任の理由でございますが、当社の目指すグローバル経営とは、人と技術と物作りを誇りに大切にする日本型経営の良さをいかしつつ、世界共通の経営力、情報管理、オペレーションを実施し、より機動的で効率的な事業基盤の構築を目指すものであります。しかし同氏の経営は、同氏が就任時に謳った「全社員が同じベクトルを持ち、社員が一丸となって共通のゴールへ向かう」というものではなく、組織の意思決定プロセスを無視した独断、専横的な経営判断で物事が進んでしまいました。経営陣、組織間の連携が停滞し、さまざまなギャップがあらゆるレベルで生じてしまいました。これは同氏の経営に期待されていた経営のスピード化、意思決定の加速化とはおのずと大きく異なるものです。このような状態を長期にわたって続けることは、当社のお客様、株主、社員など様々なステークホルダーに対し、多大な迷惑をおかけすることであり、決断に際しては一刻の猶予もないと判断しました。
 この目標実現を同氏に期待しておりましたが、同氏が半ばにて退任することは大変残念なことと存じております。また日本型のグローバル経営の遂行を考えておりましたが、現実には、同氏は日本滞在日数も短く、コミュニケーションやカルチャーなどの様々な壁を打破できませんでした。私としても忸怩たる思いであり、自明といたすところでございます。
 今後については私が会長職と社長職を兼任し、10CSP中期経営基本計画あるいは喫緊の課題に取り組んで参ります。今後もオリンパスは世界に通用する日本のモノづくり企業としてのDNAを大切にし、日本のお客様、世界のお客様に信頼され続ける企業であり続けたいと願っております。私からは以上でございます。今後ともよろしくどうぞお願いいたします。

 ――独断の意思決定等々とは具体的にはどのようなものがあったか?

 菊川会長:具体的な細部についてはお答えしにくいところもございますが、一つの例をとりますと、組織のなんていうんですか、スジを通さないで、彼が直接、仕事の指示をする、と。具体的に申し上げますと、例えば映像という事業はカンパニー制になっております。映像は独立したカンパニーになってます。そこには社長もいます。その社長が映像事業の全権限をもってます。医療は、ここにおります副社長の森嶌が医療事業カンパニーの社長をやってます。ですから、医療事業については、森嶌が全

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