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ニューズ&コメンタリー

オリンパス、上司の執行役員を処分 内部通報者の不当な異動で

奥山 俊宏(おくやま・としひろ)

 精密機械メーカー「オリンパス」社内で企業倫理違反の疑いを内部通報した社員が畑違いの部署に異動させられた問題で、同社が10日、上司だった執行役員を出勤停止2日の懲戒処分にしたことが関係者の話で分かった。「従業員に不当な配置転換を行った」というのが理由という。内部告発者への扱いをめぐり、人事権者が処分されるのは日本では極めて珍しい。オリンパスの広報・IR室は取材に対し「社外秘の情報なのでコメントは差し控える」と答えた。

  ▽筆者:奥山俊宏

  ▽この記事は2012年8月10日の朝日新聞夕刊に掲載された原稿に加筆したものです。

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 内部通報した社員は浜田正晴さん(51)。この執行役員と同社を提訴し、異動を無効とする東京高裁判決が最高裁で6月に確定していた。高裁判決の中で、執行役員は「浜田さんの内部通報等に反感を抱いて、本来の業務上の必要性とは無関係に配置転換したものであり、動機が不当。内部通報による不利益扱いを禁止した社内規定にも反する」と指摘されていた。

 関係者によると、オリンパスは10日、社員が閲覧することができる電子掲示板で、この執行役員を名指しし、「従業員に対し不当な配置転換を行ったことは遺憾で

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奥山 俊宏(おくやま・としひろ)

 朝日新聞編集委員。
 1966年、岡山県生まれ。1989年、東京大学工学部卒、朝日新聞入社。水戸支局、福島支局、東京社会部、大阪社会部などを経て特別報道部。『法と経済のジャーナル Asahi Judiciary』の編集も担当。
 著書に『内部告発の力 公益通報者保護法は何を守るのか』(現代人文社、2004年4月)、『ルポ 東京電力 原発危機1カ月』(朝日新書、2011年6月)、『秘密解除 ロッキード事件  田中角栄はなぜアメリカに嫌われたのか』(岩波書店、2016年7月)。共著に『偽装請負』(朝日新書、2007年5月)、『ルポ 内部告発 なぜ組織は間違うのか』(同、2008年9月)、『検証 東電テレビ会議』(朝日新聞出版、2012年12月)など。
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