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ニューズ&コメンタリー

巨額粉飾を暴いたオリンパス現役社員「内部告発の時代」出版

奥山 俊宏(おくやま・としひろ)

 1千億円を超える巨額粉飾決算を暴くきっかけとなる資料を内部告発したオリンパスの現役社員が14日、著書「内部告発の時代」(平凡社新書)を出版する。「組織に問題があるとしたら、解決できるのは組織人である私たちだけだ。傍観したり、ただ、立ち尽くすのではなく、勇気を持って一歩を踏み出そうではないか」と多くのサラリーマンに行動を呼びかけている。

拡大「内部告発の時代」表紙
 本の前半は、告発先となったジャーナリストの山口義正さんが執筆。後半は、疑惑を最初に内部告発した現役社員が「深町隆」の筆名で書いている。

 本によると、深町さんは2008年5月、同年2月22日の取締役会の資料を目にして「特別背任に問われかねない案件だ」と直感した。以後、その疑念は消えることなく、良心を苦しめ続けた。その苦悩を共有しあえる人が社内にはいなかった。異常に気付いている人はいたが、担当役員の怒りに触れないように、知らないふりをするしかなかった。

 2009年には別の社員について「オリンパス 社内告発で『制裁人事』」という記事が読売新聞に掲載された。深町さんは「会社の

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奥山 俊宏(おくやま・としひろ)

 朝日新聞編集委員。
 1966年、岡山県生まれ。1989年、東京大学工学部卒、朝日新聞入社。水戸支局、福島支局、東京社会部、大阪社会部などを経て特別報道部。『法と経済のジャーナル Asahi Judiciary』の編集も担当。
 著書に『パラダイス文書 連鎖する内部告発、パナマ文書を経て「調査報道」がいま暴く』(朝日新聞出版、2017年11月)、 『内部告発の力 公益通報者保護法は何を守るのか』(現代人文社、2004年4月)、『ルポ 東京電力 原発危機1カ月』(朝日新書、2011年6月)、『秘密解除 ロッキード事件  田中角栄はなぜアメリカに嫌われたのか』(岩波書店、2016年7月)。共著に『偽装請負』(朝日新書、2007年5月)、『ルポ 内部告発 なぜ組織は間違うのか』(同、2008年9月)、『検証 東電テレビ会議』(朝日新聞出版、2012年12月)など。
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