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滝沢 隆一郎

滝沢 隆一郎

滝沢 隆一郎(たきざわ・りゅういちろう)

 1966年生まれ。弁護士。東京大学法学部卒。架空の保険会社を舞台にした小説『内部告発者』(角川文庫)で2004年に第1回ダイヤモンド経済小説大賞(現・城山三郎経済小説大賞)を受賞。「滝沢隆一郎」はその際のペンネーム。本サイトにプロ野球とコンビニ経営企業を題材にした小説『ミラクルシックスの大飛球』を連載した。
 弁護士としては、商取引、営業秘密保護、リスクマネジメントなどに詳しい。また、脚本協力・法律監修で50作品を超えるテレビドラマ制作等に関与している。38年間にわたって日本ハム・ファイターズの熱烈なファンである。

記事一覧

『秘密解除 ロッキード事件』、あまりに興味深い米国側の見方

『秘密解除 ロッキード事件』、あまりに興味深い米国側の見方 (2016/08/05)

『秘密解除 ロッキード事件  ―― 田中角栄はなぜアメリカに嫌われたのか ――』  2016年7月22日発売  著者:奥山俊宏  岩波書店  「角栄本」がブー…続きを読む

連載小説9回裏:最終試合の結末、企業トップの態度

連載小説9回裏:最終試合の結末、企業トップの態度 (2014/03/25)

     3  1人残された室内で、中島はテレビをつけ試合経過を確認した。ベイライツは3対4と追い上げている。固さが取れ、平常心を取り戻したようだ。逆転までも…続きを読む

連載小説9回表:飛ぶボール疑惑の真相

連載小説9回表:飛ぶボール疑惑の真相 (2014/03/18)

     1  10月8日、晴れ。  首位東京ジーニアス、143試合、74勝59敗10分、勝率5割5分6厘。  2位のベイライツ、143試合、72勝59敗12…続きを読む

連載小説8回裏:ゲームの世界の架空通貨と景品表示法

連載小説8回裏:ゲームの世界の架空通貨と景品表示法 (2014/03/11)

     3  東京本社に戻った日、中島は植田オーナーの秘書にアポイントを求めた。すぐに植田の方も急用があるからと呼び出しが来た。閑職とはいえ、この1ヶ月以上…続きを読む

連載小説8回表:コンビニ本部直営の最新大型店で

連載小説8回表:コンビニ本部直営の最新大型店で (2014/03/04)

    1  「ベイライツ、調子を取り戻しましたね」  「そうだといいですわ。でもうまくつづくかしら」  「あまり嬉しそうじゃないみたいですね」  「いえ、そ…続きを読む

連載小説7回裏:「ぼくは口が堅いのだけが取り柄なんだ」

連載小説7回裏:「ぼくは口が堅いのだけが取り柄なんだ」 (2014/02/25)

    3  2日後の江口は最高だった。中島はバックネット下、1塁ベンチ脇の半地下にある球団関係者席、通称金魚鉢を出て、1塁側内野スタンドで観戦した。露骨に嫌…続きを読む

連載小説7回表:エース投手との対話、白球の衝撃

連載小説7回表:エース投手との対話、白球の衝撃 (2014/02/18)

    1  世界は破滅に向かっている。  巨大地震、人智を超える津波の破壊力、制御不能の原発事故、空気と大地と海洋にまき散らされた永久的な放射能汚染。地球温…続きを読む

連載小説6回裏:調査委員会の結論の方向性は

連載小説6回裏:調査委員会の結論の方向性は (2014/02/11)

    3  「おい、中島、生意気な連中だったな」  専用車に戻ると、植田はそう言って相好を崩した。  「そうですね。うちが球団を売却して、当然買えるものと決…続きを読む

連載小説6回表:若きIT長者の提案と恫喝

連載小説6回表:若きIT長者の提案と恫喝 (2014/02/04)

    1  「ファンと乱闘する球団職員と書かれたとは愉快だな」  「申し訳ございません」  「まあ、笑ってばかりもおられんな」  にこやかに笑っていた植田力…続きを読む

連載小説5回裏:プレスリリースに記者から苦情

連載小説5回裏:プレスリリースに記者から苦情 (2014/01/28)

    3  中島がスポライ本社に戻ると、1階入口のロビーが騒々しい。近づいてみると、4、5人の男たちに囲まれて、短躯の久松優球団社長が何やら興奮気味に応答し…続きを読む

連載小説5回表:コンビニ店長の独白と自己責任

連載小説5回表:コンビニ店長の独白と自己責任 (2014/01/21)

    1  中島光男は、昨夜のレターのことを考えていた。これ以上、飛ぶボール疑惑の真相探しをするなという警告文であることは疑いない。死人が出るというのは、中…続きを読む

連載小説4回裏:「この女性と一緒なら何かが変わるかも」と思ったとき

連載小説4回裏:「この女性と一緒なら何かが変わるかも」と思ったとき (2014/01/15)

    3  どれくらい時間がたったのだろうと、中島は思った。白い天井がぼんやり見える。身体を起こそうとして、背中に強い痛みを覚え、苦悶の言葉がもれた。  「…続きを読む

連載小説4回表:調査委員会初会合で議論の行方は…

連載小説4回表:調査委員会初会合で議論の行方は… (2014/01/07)

    1  球団事務所4階の会議室、今年のスローガン「主役をめざせ!」と大きく筆書きされたポスターが貼られている。昨夜の大敗から一夜明けて、午後1時から調査…続きを読む

連載小説3回裏:飛ぶボールを試合に使うことは可能なのか?

連載小説3回裏:飛ぶボールを試合に使うことは可能なのか? (2013/12/31)

    3  「お疲れ様でした」と明るくねぎらう声で、木村亜矢子社長室長が入ってきた。中島は簡単に面談の様子を報告した。この日の聞き取りは、岩丸弁護士がメモを…続きを読む

連載小説3回表:顧問弁護士とともに監督・選手に事情聴取した結果は…

連載小説3回表:顧問弁護士とともに監督・選手に事情聴取した結果は… (2013/12/24)

   1  翌朝、中島は習慣どおり午前6時30分には目が覚めた。球団事務所に呼ばれているのは午前10時だったから、ずいぶんと時間があった。ホテル内で営業してい…続きを読む

連載小説2回裏:第三者委員会設置の提案に社長は「よう、評論家」

連載小説2回裏:第三者委員会設置の提案に社長は「よう、評論家」 (2013/12/17)

   2  直後、どんと大きな音をたててドアが開いたかと思うと、赤茶色の塊、いや、よく見ると、その色のスーツを着た小太りの男性が身体ごと勢いよく入室してきた。…続きを読む

連載小説2回表:不思議と気になる社長秘書との出会いに

連載小説2回表:不思議と気になる社長秘書との出会いに (2013/12/10)

   1  太陽が西に傾いているというのに、新神戸駅のホームに立つと、熱風が体に貼りついてきた。中島光男は、ふーっと、息を一つ大きく吐き出した。  これから向…続きを読む

連載小説1回裏:震災下に「スポライは希望の灯り。営業できる店は開店せよ」

連載小説1回裏:震災下に「スポライは希望の灯り。営業できる店は開店せよ」 (2013/12/03)

   3  中島光男は11階にある自分のデスクに戻ると、やりかけのカレンダー業務について、後輩にフォローするよう依頼した。部長には、会長室から、すでに急な出張…続きを読む

連載小説1回表:ブログに書かれた「飛ぶボール」疑惑で特命調査へ

連載小説1回表:ブログに書かれた「飛ぶボール」疑惑で特命調査へ (2013/11/26)

   1  ミラクル・シックス。  神戸ベイライツの6回裏の攻撃は、そう呼ばれている。負けているホームゲームを6回裏にひっくり返すのが、今年の得意パターンだ。…続きを読む

上手な辞め方、上手な引き留め方 (3) 子どもの進学塾変更にご用心 (2010/09/20)

  (ある父親から聞いた話)  長い間、夏の暑さがつづいた。家の近所の公園に行っても、人影はまばらだ。ふた昔前のように、子どもたちが遊ぶ姿はない。  山下博志…続きを読む