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調査・検証

検証・バブル

《尾上縫》大阪の女将に逆ざや融資 指弾された興銀

奥山 俊宏(おくやま・としひろ)

 昭和の日本を支えた日本興業銀行は、大阪・ミナミの女将に新時代の生き残り戦略を描いた。彼女が逮捕された日、興銀グループの融資残高は2295億円。彼女から不正に取り上げた財産は100億円超。興銀の背信が問われた裁判は21世紀まで続いた。そして興銀は解散した。

▽筆者: 奥山俊宏、村山治

▽敬称は略しました。写真は2017年7月22日に追加しました。
▽この記事は2004年11月26日発行の週刊朝日に掲載されたものです。

 

 ●官報

拡大尾上縫の破産手続き終了を公告した官報の記事
 2002年6月10日付の官報の片隅に、尾上縫に関する小さな記事が掲載された。

 主文 本件破産を終結する
 決定年月日 平成14年5月28日

 3175億円に上る尾上の負債のうち9割余りは損に消えた。それでも債権者に274億円を返せたのは、10年の歳月をかけて、日本興業銀行の悪事の一部を法廷で立証できたからだった。

 尾上の破産管財人が興銀やそのグループ企業の責任を追及した3件の民事訴訟のうち、2件で勝訴し、01年12月、最終的に興銀側から計170億円を回収した。裁判所は「その背信性には極めて重大で著

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奥山 俊宏(おくやま・としひろ)

 朝日新聞編集委員。
 1966年、岡山県生まれ。1989年、東京大学工学部卒、朝日新聞入社。水戸支局、福島支局、東京社会部、大阪社会部などを経て特別報道部。『法と経済のジャーナル Asahi Judiciary』の編集も担当。
 著書に『内部告発の力 公益通報者保護法は何を守るのか』(現代人文社、2004年4月)、『ルポ 東京電力 原発危機1カ月』(朝日新書、2011年6月)、『秘密解除 ロッキード事件  田中角栄はなぜアメリカに嫌われたのか』(岩波書店、2016年7月)。共著に『偽装請負』(朝日新書、2007年5月)、『ルポ 内部告発 なぜ組織は間違うのか』(同、2008年9月)、『検証 東電テレビ会議』(朝日新聞出版、2012年12月)など。
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