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事件記者の目

特ダネ記者が今語る特捜検察「栄光」の裏側

「勝ち目がない」と言う弁護士を説得「ドンに5億円」特ダネ出稿

(18)東京佐川急便事件、金丸5億円ヤミ献金事件

村山 治(むらやま・おさむ)

  ロッキード事件、リクルート事件など戦後日本を画する大事件を摘発し、「特捜検察のエース」と呼ばれた吉永祐介元検事総長が亡くなって1年が経った。それを機に、吉永さんを長く取材してきた元NHK記者の小俣一平さんと元朝日新聞記者の松本正さんに、吉永さんと特捜検察、さらに検察報道の今と昔、それらの裏の裏を語ってもらった。第18回の本稿では、自民党中心の戦後政治に幕を引くきっかけとなった金丸信自民党副総裁の5億円闇献金事件とその捜査をめぐる検察への逆風について振り返る。

 ●東京佐川急便事件

拡大「竹下元首相に右翼街頭宣伝 稲川会の石井前会長が封じる」と報じた1992年7月28日の朝日新聞朝刊一面記事
 小俣:さて、蛇の目恐喝事件を決裁し、吉永さんは、1991年3月に東京地検検事正から広島高検検事長に転出し、いったん東京を離れます。大阪高検検事長を経て1993年7月に東京高検検事長で戻るまでの吉永さんの不在の間に、東京地検特捜部は事件捜査で強烈な世間の批判を受けることになるのです。それが1992年2月に特捜部が捜査に着手した東京佐川急便事件でした。

 村山:バブルが弾け、あふれていたカネの水位がすーっと下がると、経済の惨憺たる状況が明らかになりました。著名企業が、暴力団に食い荒らされ、

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村山 治(むらやま・おさむ)

 徳島県出身。1973年早稲田大学政経学部卒業後、毎日新聞社入社。大阪、東京社会部を経て91年、朝日新聞社入社。金丸脱税事件(93年)、ゼネコン事件(93,94年)、大蔵汚職事件(98年)、日本歯科医師連盟の政治献金事件(2004年)などバブル崩壊以降の政界事件、大型経済事件の報道にかかわった。
 著書に「特捜検察vs.金融権力」(朝日新聞社)、「市場検察」(文藝春秋)、「小沢一郎vs.特捜検察、20年戦争」(朝日新聞出版)、「検察: 破綻した捜査モデル」(新潮新書) 。共著に「ルポ 内部告発」(朝日新書)。

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