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事件記者の目

特ダネ記者が今語る特捜検察「栄光」の裏側

録音されたオウム真理教・麻原死刑囚の自白をスクープ

(22)オウム真理教事件、生い立ち、退官

村山 治(むらやま・おさむ)

 ロッキード事件、リクルート事件など戦後日本を画する大事件を摘発し、「特捜検察のエース」と呼ばれた吉永祐介元検事総長が亡くなって1年が経った。それを機に、吉永さんを長く取材してきた元NHK記者の小俣一平さんと元朝日新聞記者の松本正さんに、吉永さんと特捜検察、さらに検察報道の今と昔、それらの裏の裏を語ってもらった。第22回の本稿では、地下鉄車内で猛毒のサリンをまいて無差別に乗客や駅員を殺傷するなどして世間に強い衝撃を与えたオウム真理教の事件や、吉永さんの人となりについて語る。

 ■オウム真理教事件 ― ぶっちぎりすぎた特ダネ

 松本:吉永さんが検事総長の時代に、特捜事件ではないが、オウム真理教による無差別テロと捜査がありました。あれは日本の犯罪史に残る事件でしたね。

 小俣:中村喜四郎事件で司法クラブキャップを引いたあとは、社会部の遊軍のデスクとして、自由に取材していました。NHKのデスク業務は、1番デスク、2番デスクと担当が決まっていて、1番デスクだとその一週間はデスク席に座りっぱなし。でも取材が気になって、ついつい1番デスクを他のデスクに頼んで代わってもらって、取材に出かけていました。
 このオウム真理教事件のときも、吉永さんにいろいろ教えてもらいましたが、別の検察の情報源から、トップの吉永さんを含め3、4人しか知らない話を記事にして大騒ぎになったことがあるんです。
 情報源は言えないのですが、

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村山 治(むらやま・おさむ)

 徳島県出身。1973年早稲田大学政経学部卒業後、毎日新聞社入社。大阪、東京社会部を経て91年、朝日新聞社入社。金丸脱税事件(93年)、ゼネコン事件(93,94年)、大蔵汚職事件(98年)、日本歯科医師連盟の政治献金事件(2004年)などバブル崩壊以降の政界事件、大型経済事件の報道にかかわった。
 著書に「特捜検察vs.金融権力」(朝日新聞社)、「市場検察」(文藝春秋)、「小沢一郎vs.特捜検察、20年戦争」(朝日新聞出版)、「検察: 破綻した捜査モデル」(新潮新書) 。共著に「ルポ 内部告発」(朝日新書)。

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