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ニューズ&コメンタリー

《詳録》エフオーアイ粉飾決算 被害株主らが東証など提訴

幹事証券会社へのいら立ち見せる株主も

 半導体製造装置メーカー「エフオーアイ」(破産手続き中、神奈川県相模原市)の粉飾決算事件で、エフ社の粉飾決算によって損害を受けたとして、個人・法人の株主計145人が9月29日、同社役員8人や同社に監査証明を出した公認会計士2人などに計約2億8300万円の損害賠償を求める訴訟を東京地裁に起こした。上場に携わった主幹事証券会社のみずほインベスターズ証券や、東京証券取引所についても「見抜けたはずの粉飾を見抜けなかった」として被告に含めている。

  ▽筆者:釆澤嘉高

  ▽この記事は2010年9月30日の朝日新聞夕刊に掲載された原稿に加筆したものです。

 

 原告の代理人弁護士らからなる「エフオーアイ被害株主弁護団」が9月29日に記者会見して明らかにした。被害株主の年齢層は25~87歳。1人あたりの最高被害額は約3千万円だという。

粉飾決算で上場廃止になったエフオーアイ=神奈川県相模原市拡大粉飾決算で上場廃止になったエフオーアイ=神奈川県相模原市
 同弁護団は、エフ社の株式が上場される前、粉飾を指摘する文書が東証に届いていたことなどを重視。訴状で「エフオーアイの粉飾は注意義務を尽くせば見破ることができた」「上場審査関係者の無責任なもたれ合いのなかで注意義務がおろそかになった」などと主張している。

 株式上場にあたっては公認会計士、引受証券会社、証券取引所の三重のチェックが存在するとされているが、同弁護団の塚田裕二代表は「今回の事件で三重チェックの実態がまったく空虚であることがわかった。上場審査への信頼性を守るため、その実態が解明されなければならない」と訴訟の意義を説明している。

 粉飾行為そのものとは別に、粉飾発覚後の証券会社による対応にいら立ちを募らせる被害株主もいる。

 千葉県内のオフィスビル賃貸会社の顧問をしているという男性(69)は昨年11月、みずほインベの支店窓口で「値上がりが期待できる」と説明され、エフ社の株200株を購入した。その後、今年5月に粉飾が発覚。みずほインベには電話や文書で事実関係の説明を求めたが返答はなかったという。

 「長年付き合ってきた証券会社だが、私の質問に対する回答は一切なく、一気に信用は落ちた。徹底的に戦う」

 男性は、弁護団の記者会見に同席してそう語った。

 今回の提訴について東証、みずほインベはそれぞれ「コメントできない」としている。東証は

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