メインメニューをとばして、このページの本文エリアへ

ニューズ&コメンタリー

三菱自元部長らの有罪確定 脱輪死亡事故、最高裁が上告棄却《判決要旨》

 横浜市で2002年1月、走行中の三菱自動車製のトレーラーから外れた車輪に当たって母子3人が死傷した事故で、最高裁第三小法廷(寺田逸郎裁判長)は2月8日、業務上過失致死傷罪に問われた同社の市場品質部元部長・村川洋被告(65)、同部元グループ長・三木広俊被告(63)の上告を棄却する決定をした。2人を禁錮1年6カ月執行猶予3年とした一、二審判決が2月14日、確定した。

  ▽筆者:二階堂友紀、山本亮介

  ▽この記事は2012年2月11日の朝日新聞に掲載された原稿に加筆したものです。

  ▽関連資料:   2012年2月8日の最高裁決定(裁判所ウェブサイトへのリンク)

  ▽関連資料:   2009年2月2日の東京高裁判決の要旨

  ▽関連資料:   2007年12月13日の横浜地裁判決

 

拡大車輪が外れたトレーラーの左前輪部分。つまんだ部分がハブが破断した場所。車輪は母子3人を直撃し、死傷事故となった=2002年1月、横浜市瀬谷区で

 自動車メーカーの安全管理のあり方や、いわゆる「リコール隠し」が大きな社会問題となった同社製大型車の欠陥をめぐる一連の刑事裁判は、元幹部ら8人と法人としての同社の有罪が確定し、すべて終結した。

 トレーラーは02年1月10日、横浜市瀬谷区を走行中、左前輪が脱落。歩道で直撃を受けた岡本紫穂さん(当時29)=神奈川県大和市=が死亡し、一緒にいた長男(同4)とベビーカーに乗っていた次男(同1)もけがをした。

 事故の直接の原因は、車輪と車軸をつなぐ部品「ハブ」の破損だった。その強度不足を認識しながら対策を怠っていたとして起訴された2人は、「事故は予測できなかった」として無罪を主張していた。

 第三小法廷は、死傷事故が起きる前の1999年時点ですでに多くの破損例があったことを挙げて「強度不足の恐れは認識できた」と指摘。放置すれば事故が起きると予測できたのにリコールなどの改善策をとらなかった、と批判した。

 弁護側は事故を起こしたトレーラーの整備や使い方の不備を指摘していたが、第三小法廷は「異常、悪質とまでは認められない」と退け、死傷事故と2人の過失との因果関係を認めた。

 決定は裁判官5人のうち4人の多数意見。弁護士出身の田原睦夫裁判官は因果関係についての検察側の立証について「科学技術的な検証が極めて不十分」として、審理を地裁に差し戻すべきだ

この記事の続きをお読みいただくためには、法と経済のジャーナルのご購読手続きが必要です。

朝日新聞デジタル購読者(フルプラン)の方なら手続き不要

法と経済のジャーナル Asahi Judiciaryは朝日新聞デジタルの一部です。
有料(フルプラン)購読中の方は、ログインするだけでお読みいただけます。

朝日新聞デジタルのお申し込みはこちら

Facebookでコメントする

ご感想・ご意見などをお待ちしています。