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《判決抜粋》厚労省虚偽公文書事件 客観的証拠である公的証明書のデータとの関係

 前記認定事実のとおり、上村方から発見されたフロッピーディスクの中に、本件公的証明書と全く同一の内容の文書データ(「コピー~通知案」と題するファイル内)が保存されており、そのデータの作成日時は、平成16年6月1日1時14分32秒で、データ更新日時は同日1時20分6秒であった。

 なお、これとは別の文書データである通知案と題するファイル内には、前記のとおり、本件公的証明書の内容のうち、日付欄に「平成16年5月 日」と記載され、発番号はないデータと上村名義の「凜の会」にファクシミリ送信した文書のデータがあり、このデータの作成日は5月18日であった。

 そして、i 6月1日のデータは上村が作成したものと認られること、ii 関係証拠上、本件公的証明書と同内容のデータは他にみられないこと、iii 当該データの文書内容と、本件公的証明書とは全く同ーの内容であること、iv 上村が、同じ日付と発番号の別のデータを作成して、本件公的証明書を作成する理由は想定できないことからすると、当該データが本件公的証明書の基となったデータであると認められる。

 上村は、本件公的証明書の作成状況に関して、前述したおり、 6月1日午前零時から1時ころに、データを社会参加推進室の自席で作成し、翌朝8時ころ、当該データを印刷し、公印を押すなどして、本件公的証明書を作成したと供述している。

 上村の作成時刻に関する供述は、上記データという客観的証拠と符合している。

 この点、検察官は、冒頭陳述においては、「6月上旬ころ、社会参加推進室の職員が帰宅した後の深夜の社会参加推進室で、公的証明書の文言の記載のある書面を作成し、翌早朝ころ、同書面に企画課長名の公印を押印し、公的証明書を作成した。」と主張し、文面の作成の翌朝に公印を押して、公的証明書を作成したと主張していたが、論告においては、本件

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