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調査・検証
(2011/01/18)
▽筆者:奥山俊宏
▽敬称は略します。
▽この記事は岩波書店の月刊誌『世界』2011年1月号に掲載された原稿に加筆したものです。
1976年2月18日夜、中曽根は、ある人物に接触した。
駐日大使ホジソンから国務省に送られた報告の公電によると、中曽根はその際、駐日大使館を通じて米本国政府に自民党幹事長としてのメッセージを伝達するよう依頼した、とされている。
「2月18日の晩、自民党幹事長中曽根が以下のメッセージを大使館に託した。彼は、このメッセージが合衆国政府に伝達されることを望んだ。中曽根はその際、個人的にではなく、自民党幹事長として話をしていると注意深く言明した」
公電の文面からすると、中曽根が直接話した相手は大使のホジソンではなかったようだ。公電はホジソンの名前で発信されているので、大使が中曽根の会話の相手だったならば、「中曽根は私に話した」と書くはずだが、そうはなっていない。
公電には2カ所だけ
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