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調査・検証

検証・ロッキード事件

三木首相、逮捕の順に不満「田中を最後に逮捕ならドラマになったのに」

奥山 俊宏(おくやま・としひろ)

 ロッキード事件で東京地検特捜部が田中角栄元首相を逮捕し、その後に元運輸政務次官と元運輸相を逮捕した順番について、三木武夫首相(当時)が「田中を最後に逮捕してくれれば政治ドラマとしてはこの上なくうまくいったのだが」と不満を漏らした言葉が、秘書だった岩野美代治氏(86)のメモに残されていた。明治大学の研究者がメモの分析を進め、14日、『三木武夫秘書備忘録』と題して吉田書店から出版される。三木氏は、首相として事件の全容を国民に公表し、自民党分裂覚悟で総選挙に打って出る腹づもりだったのに、その機会を逸してしまったと感じていたようだ。

拡大三木武夫氏=内閣官房内閣広報室(記録担当)から国立公文書館に移管された「歴代総理⼤⾂特別資料 写真」から
 米国の航空機メーカーから日本政府

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奥山 俊宏(おくやま・としひろ)

 朝日新聞編集委員。
 1966年、岡山県生まれ。1989年、東京大学工学部卒、朝日新聞入社。水戸支局、福島支局、東京社会部、大阪社会部などを経て特別報道部。『法と経済のジャーナル Asahi Judiciary』の編集も担当。
 著書『秘密解除 ロッキード事件  田中角栄はなぜアメリカに嫌われたのか』(岩波書店、2016年7月)で第21回司馬遼太郎賞(2017年度)を受賞。同書に加え、福島第一原発事故やパナマ文書の報道も含め、日本記者クラブ賞(2018年度)を受賞。近刊の共著書に『バブル経済事件の深層』(岩波新書、2019年4月)。
 そのほかの著書として『パラダイス文書 連鎖する内部告発、パナマ文書を経て「調査報道」がいま暴く』(朝日新聞出版、2017年11月)、『ルポ 東京電力 原発危機1カ月』(朝日新書、2011年6月)、『内部告発の力 公益通報者保護法は何を守るのか』(現代人文社、2004年4月)がある。共著に 『現代アメリカ政治とメディア』(東洋経済新報社、2019年4月)、 『検証 東電テレビ会議』(朝日新聞出版、2012年12月)、『ルポ 内部告発 なぜ組織は間違うのか』(同、2008年9月)、『偽装請負』(朝日新書、2007年5月)など。
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